うちらんちを作った理由。
- スタッフ

 - 2020年9月24日
 - 読了時間: 3分
 
更新日:2021年1月8日
みんなの居場所「うちらんち よかよか」の運営団体「ここサポ」の代表を務めています、下田(あっこちゃん)です☺
これまでこのHPではうちらんちの開催予告や開催後の報告が中心でしたが、これからはスタッフの思い等も伝えながら皆さんとつながっていけたらと思います。
今回は私が、うちらんちを作った理由を書いてみます。

それは一言で表すと、自分自身の体験から。
私は子どもの頃、家で“心からホッとする”ということができない子でした。
家が少しゴタゴタしていたので、「親に迷惑をかけないように、いい子にしていないと」といつも思っていて、家では聞き分けが良くおとなしく、学校では優等生として振舞い、何があっても友達や、まして先生や周囲の大人に相談するようなことは一切ありませんでした。
家を出たら楽になれると思っていましたが、いざ大人になると別の課題も出てきました。
何をするにも自信がない。
人に気を遣いすぎてとにかく疲れる。
人に頼ることができず、一人で無理をしてしまう、等々…書き出せばきりがない。
そのうち結婚して生まれた子どもはとても可愛く思えたのですが、家庭や親のイメージが沸かず、どう育ていったらいいか分からない。自然と「子どもを育てる上で(=人が生きていく上で)一番大切なことは何か」を考えるようになりました。

色んな所に行ってみたし、本も何十冊と読みました。
でも「~~な子どもの育て方」とか、“こんな時にはこんな言葉かけを“みたいなハウツーは余計混乱するだけ。小手先のテクニックではなく、木の幹のような、揺るがない一番大切なものはなんだろうと、ずっと探しました。
子どもには自分のような思いをさせたくない一心で。
そしてようやくたどり着いたのが、“ありのままの自分を受け止める”ということ。
いいところだけでなく、ダメなところもできない自分も、全てひっくるめて「それでいい」と思えること。いい子でなくても、例え勉強ができなくても、何かに優れていなくても、“そのままのあなたでいいんだよ“と受け止めてもらえること。
私は「いい子じゃなくても大丈夫だよ。何があっても見捨てたりしないよ」と言ってほしかった。そう気づいたとき、すうっと気持ちが楽になりました。少なくともこの気持ちを根底に持って子どもに向き合えばきっと大丈夫だろうと、子育てもだいぶ楽になりました。(解決したわけじゃなく、まだ毎日迷ったり悩んだりの日々ですが…💦)
そのままの自分を受け入れてくれる人が親であり、その場所が家庭であれば一番自然だとは思います。でも世の中はどんどん変化していて、親も忙しかったり余裕がなかったり、いつも子どもの全てを受け止められるわけでもありません。親自身も育ちの中で苦しんできていることもあります。
だから、地域の中に子どもの居場所があったらいいな、ありのままの自分でいられて、くつろげて、その子の存在をそのまま受け止められる場所があったらいいな。そこに色んな人がいて、色んな生き方や考え方に触れて、世界は広いし、自分の可能性も無限大なんだと知ってほしい。そして自分のような思いをする子が一人でも減ってほしい、そんな思いで周りに声をかけ、共感してくれた仲間と一緒に作ったのが「うちらんち」です。

居場所作りは私たちスタッフだけでできるものではありません。みなさんのお力をちょっとずつ貸して頂けたらうれしいです。
ちょっと重い(?)話を最後まで読んで下さりありがとうございました🙇
でもこれはあくまで私の体験からくる私の思い。
他のスタッフにはそれぞれの熱い思いがあるので、不定期にアップしていきます。
よかったら今後もお付き合いください😊




コメント